唐突ではありますが、アジャイル開発の副読本としてless.worksをお薦めしたいです
背景
アジャイル開発とかScrumとかって何?と思った人が、アジャイルマニフェストとか、Scrumガイドを見ても、あんまり具体的なことって書かれていないなと思ってます。(それを否定する意図は全くないですが)
一方で、アジャイルのレフトウイング、ライトウイングという言われ方もしますが、出て来る話題の幅は広いです。
「TDD」「CI/CD」などの開発手法(ライトウイング)の知識も必要だし、「ファシリテーション」「問題分析」のようなチーム・人に関わる知識(レフトウイング)も必要になります。もちろんロールなどによってどのくらい必要になるかも様々だとは思いますが。
でも、アジャイルマニフェストにも、Scrumガイドにもそういうことは全然載っていないわけです。それで、色々話を聞いたり、本を読んだり、認定研修を受けたりして、あー、何となくこういうことか、と自分なりの理解をしていくのが良くあるパターンなのかなと想像していますが、
レフトウイングもライトウイングも手広くカバーしてくれているものとして、less.worksをお薦めしたいです。
イメージとしては、社会人としての基礎知識を得るのに中小企業診断士の勉強をする、みたいな感じで、必要条件でも十分条件でもないんですが広く浅い知識を得られる感じです。
less.worksとは
LeSSというのは、large-scale Scrumのことで、基本的に1チームであるScrumを2チーム以上に拡大するときに使う(大規模Scrumに使う)フレームワークの1つです。ちなみに大規模アジャイルの方法は、LeSS以外にも、SAFeとかNexusとかいくつかあるみたいです。
less.worksには、そのLeSSの説明が載っているのですが、LeSSそのものの話だけではなく、LeSSを支えるプラクティス・考え方についても丁寧に説明しているので、LeSSをやりたい人じゃなくても、読むと有益なのでは、と思っています。
もうちょっと具体例を
例えば、
Principlesには、
- Lean Thinking
- System Thinking
- Continuous Integration
- Unit Testing
- Test Automation
などが書かれています。
あとは、Managementという章があったりもします。
読んでもらえると分かると思いますが、それぞれ結構ボリュームがあります。でも、本を1冊読むよりは遥かに軽いです。 この軽すぎず重すぎずが良い感じかなと思ってます。
less.worksの魅力
ここまでで、まだあまりless.worksの魅力が伝えられていないと思ったので、残りで思いつく限り私の感じた魅力を羅列したいと思います。
TRANSPARENCYの人がかわいい
ROLE OF MANAGERが遊んでいるようにしか見えない
https://less.works/less/technical-excellence/unit-testing.htmlより引用
Unit Testの重要性が分かりやすい
以上です。
Large-Scale Scrum: More with LeSS (Addison-Wesley Signature Series (Cohn))
- 作者: Craig Larman,Bas Vodde
- 出版社/メーカー: Addison-Wesley Professional
- 発売日: 2016/08/20
- メディア: ペーパーバック
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