#RSGT2023 Regional Scrum Gathering Tokyo2023に参加しました (Day0〜Day2)

2023.scrumgatheringtokyo.org

数えたら今年で7回目みたいで、結構な回数参加しているんだなと思いましたが、今年も参加しました。現時点ではまだ2日目が終了しただけで明日もあるのですが、ブログを書きたい気持ちになったので書き始めます。

Day0で知り合いを増やす会を実施しました

confengine.com

この会を開催しました。「知り合いを増やす会」シリーズをやるのが今年で3回目ですが、ProposalにDay0でやりたいと書いたらDay0が誕生して、特にその後改まった連絡もなくそのままDay0が開催されたのはRSGTぽくてとても良いなと思いました。

はじめてのDay0でオンライン開催も初めてだったので、どのくらいの人に参加してもらえるか見えてなかったのですが(開始10分前ぐらいでAki.mさんと2人で雑談してたぐらい人がいなかったのですがw)、見た感じ最大で60人ぐらいはZoomに入って頂いたかなと思います。平日夜のDay0で参加出来ない方も多い中、多くの方に参加頂いて大変感謝しています。

開催時には、当初はZoomのブレイクアウトルームを使う予定が、運営の方との連携の問題で、ホスト権限をもらうことが出来ず、急遽Discordで行うことになるトラブルもあったのですが、参加者の方が自発的にトラブル回避に動いて頂き、比較的スムーズにDiscordで開催することができました。しかしながら、環境の問題等でDiscordで急に通話をすることは出来ない、画面をONにすることが出来ない、など困った方もいらっしゃったとは思いますので、その点は申し訳なかったです。

あと、個人的な反省もありまして、事前にオンラインのみの開催であることに気付いていない方も多く、もっと強めにアナウンスしておけば良かったなと思います。

この原田さんたちのツイートに川口さんが反応して頂いたおかげでConfengineにもオンラインであることを明記できて、気付ける人も増えたと思いますので、大変ありがたかったです。

Discord開催による気付き

急遽Discordで開催することになったのですが、Discordでやると色々と良いことがあるな、と気付きました。

  • 会に参加していない人にも盛り上がっているのが伝わる
  • 遅れて来た人がいても、誰かがフォローして途中参加ができる
  • 当日やりとりしたテキストが残るので他の人が見れる
  • Discordのアカウントが分かるので、Day1以降の連絡が取りやすい

特に、Zoom開催だと、その後Discordで連絡をするのに壁があるような気がしていたので、最初からDiscordを使うのは色々メリットがあるな、と思いました。

一方でやはり懸念もあって、個人的に一番大きかったのは、5〜7人ぐらいでやるワークなので、グループ分けをどうやってやるか、だったのですが、今回部屋だけ作って「みなさん、適当に知らない人が多そうなところに入ってください」だけで分かれることが出来たので、想像していたよりもどうにかなるのかなと思いました。

あとは、チャンネル作りすぎてしまうのが気になってはいるのですが、これはForumを使う?とかDiscordをうまく使えばやり方はありそうな気はしているので、もし来年もやるのであればやり方を考えたいなと思っています。

トラブルからはじまったご縁

そして個人的にとても大きかったのが、最初にやり方を説明する中で、「私はワークに参加しないので、私は知り合いを増やせません」を定番の自虐的冗談にしているのですが、今回のトラブルがきっかけで、そんな私にchiemi先生にうきうきなっとうの3人を紹介してもらったことです。

というのも、うきうきなっとうの3人には聴覚障害あるのですが、Zoomであれば自動文字起こしがあるため、それで交流が持てる想定だったのですが、Discordに変わってしまったため、通常の参加を諦めて、代わりに暇をしているであろう私と交流するという案を提案してもらいました。

私はこれまで聴覚障害がある方とコミュニケーションを取る機会がなかったので、正直どうなるか全く想像つかなかったのですが、せっかくの機会なのでと思いお話させて頂きました。

これが期待以上に私にとって学びの多い時間となりました。聴覚障害について個々人の違いを伺ったり、聴こえる人たちの中に入る難しさを少し理解できたり、そういう状況を改善するためにみなさんがチャレンジしていることに刺激を受けたり、と「なるほど〜、勉強になるわ〜」を連発していました。

こちらとしては特に苦労なく会話できたことにも驚きました。伝わりにくい部分はテキストチャットとかを使うことになるのかな、と想像していたのですが、発話した内容を補足するためにチャットを使うことはありませんでした。これが何故かには当然個人差があるようなのですが、長く会話をしているとだんだんと分かるようになる(なので普段から家族や幼馴染のような付き合いが長い人の言葉は分かる)、というのもあるそうです。これも知らないことでした。

さらに現地でコミュニケーションの難しさを知る

うきうきなっとうのみなさんはDay1で発表をされていたので、それを見たりはしていたのですが、Day0でがっつり話をしたので、Day1は軽く挨拶をするぐらいでそこまで話をしていませんでした。音声認識のソフトを使って何かされているのも認識はしていたのですが、軽く見ただけでした。

ただ、Day2に向かう電車の中で、うきうきなっとうのふじえもんさんが書いたブログを読んで、とても感動しました。

note.com

気持ちをうまく言語化ができるか自信はないですが、私自身はDay1の時点では何となく音声認識で話したことがテキストになるな、ぐらいのことしか考えていなくて、彼らのチャレンジが詰まっていることに全然気付いてなかったなと思いました。

なので、改めてDay2ではうきうきテーブルにお邪魔して、音声認識ツールを使いながら、やまもとさんに色々とお話を伺いました。

改めて音声認識ソフトに出てくる文章を見ていると、複数人で同時に発話していると全部の言葉が1人の発言にまとまっていることに気付きました。これは、音声入力のためのマイクは複数でもそれをまとめて1人のユーザーとしているので、その場では仕方がないことではあるのですが、この表示に依存して会話をするのは難しそうでした。話す人ごとにユーザーを作ってログインして、みたいなことをすれば解消はしますが、その環境を都度作って会話するハードルも高いですね、という話もしました。表示される言葉も微妙に違うことがあるので、こちらとしても違う意味で伝わりそうで怖いなと感じました。出力されたテキストを修正することは出来て、変更したところが色が変わる機能もあるようなのですが、一気に進む会話だと補正も大変だろうなと思います。

あとは、視覚が重要な情報になることも学びました。音声認識されたテキストをじっと見ていると、会話している相手の顔が見れないので、複数人が同時に話しているような状態だと、誰が話しているのか見落としてしまいます。Google Glassのような感じで、VR上にテキストが出てきてくれると便利だろうなと想像しました。やまもとさんからは話す人によって色のつく場所が変わるスピーカーも見せてもらいました。

口の動きについても同様に重要な情報で、何を話しているか知る情報源になるということは、やまもとさんがブログにも書かれていました。

note.com

私は口が見えるマスクを付けてはいたのですが、付ける位置が低すぎて肝心の口がちゃんと見えていなかったことを教えてもらいました。

何というか、総じて、話す(伝える)ことについても聴く(相手を見る)ことについても、自分のコミュニケーションの雑さに気付かされる学びの多い時間でした。

巻き込んだり巻き込まれたりが楽しい

この一連の流れはRSGTが始める前は全く想像していなかったことで、事前に何となくchiemi先生が挑戦されている気配を感じてはいたのですが、あまり詳細には追っていませんでした。一方で、Day0の開催は自分にとっては今年のRSGTでの挑戦であって、そこにchiemi先生とうきうきなっとうのみなさんが巻き込まれてくれたおかげで今回の出会いが生まれるきっかけになりました。そして、私もうきうきなっとうのみなさんの挑戦に巻き込まれて、すごく学びの深い体験ができました。

それぞれの挑戦だけに留まらない、こうした相互作用がコミュニティの魅力であり醍醐味であるな、と感じます。こういう機会が得られる場があることに感謝しています。