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スクラム実践入門を読みました

最新自分のチームでスクラムをやっていることもあり、興味津々だったスクラム実践入門を読了しました。とても読みやすく、色々勉強になる本でしたので、読書メモ的なことを書いていきたいと思います。

スクラム実践入門 ── 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス (WEB+DB PRESS plus)

スクラム実践入門 ── 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス (WEB+DB PRESS plus)

ざっくりとした感想

大きな構成として

という印象です

前半のスクラムの説明は、普段からスクラム開発をやっていることもあり、復習的な要素が強かったです。ただ、すごく丁寧に書かれている印象でしたので、これからスクラム始める方とかには、まさに「実践入門」という感じで役に立つ内容ではないかなと思います。

後半は猛者だらけそうな会社さんたちの導入事例でありながらも、最初は失敗したり、思考錯誤している様子が読めて、とても親近感を覚える内容でした。前半とは逆に、ある程度スクラムを始めてから読むと身に沁みる内容ではないかなと思います。

印象に残った内容を列挙していきます

やっぱりレトロスペクティブ大事ですよね

実際にスクラムをやっていて強く感じますが、ふりかえりを繰り返すことでチームが強くなっていくというのが、スクラムの大きな魅力の1つではないかと思います。

スプリントの期間を最初1ヶ月にしていたけど、長いから1週間にした、というような話も載っていましたが、スプリントの期間が1ヶ月になった時、プランニングが大変というのもあると思いますが、ふりかえりの回数が減ってしまうのが、一番のデメリットな気がしています。

完全に主観ですが、スクラムチームが鍛錬される前は1週間とか2週間の期間の方が、失敗しにくい(失敗してもふりかえりで立ち直っていける)気がしています。

スクラムに詳しい人が必要

「最初、本などで知識を得た後にスクラムをしたけど、失敗した」というような話もいくつかあった思います。失敗した後、認定スクラムマスター研修を受けたり、スクラムコーチを呼ぶことで、うまく回るようになった、という話が多いので、支えとなる人がいる状態で始める方が良いのだろうと思います。

私のチームの場合は、最初から認定スクラムマスター研修を受けた方がスクラムマスターをしていたので、導入がすごくスムーズだったな、と事例と比較して感じました。一方で、最初は「これ本当に必要なの?」とか「なぜこれをするの?」と戸惑うことも何度かありましたので、そういうときに、しっかりスクラムに詳しい人にスクラムとしての考えを聞いた上で、チームとしての結論を出せる、という状態にしておくことが大事だと思います。

プロダクトオーナーが難しい

各社の状況とか体制にも影響するとは思いますが、プロダクトオーナーのタスクが難しいなとつくづく感じます。

プロダクトオーナーはその先にステークホルダーがいますが、スクラムの外にいることが多いと思うので、一緒にふりかえりとかは出来ないことが多いのではないかと思っています(体制次第ですが)。しかも開発チームと違って、プロダクトオーナーは1人なので、知恵を寄せ合うことも出来ません。

プロダクトオーナーチームを作るとか、開発チームが支援するとか、いろいろやり方はあるかとは思いますが、今のところの個人的な印象として、開発チームと比べるとプロダクトオーナーやステークホルダーが成長していく速度の方が遅いと感じています。

プロダクトオーナーも、しっかりと認定プロダクトオーナー研修を受けて知識を持った状態で行えると違うのかもしれません。(身近にプロダクトオーナー研修を受けた人がいないので分からないのですが)

自分たちのチームとは違う

後半パートの失敗談や、あるある話の嵌まりやすい点を読んで、参考にはなるのですが、実際、自分たちのチームで経験したことはほとんどなかったです。それぐらいスクラムチームでやることはチームごとに違うのだろうと思います。(もちろんスクラムの奴隷にならない、とか共通して気をつけた方が良いことはあると思いますので、こうした失敗談は知っておくべきだとは思います)

個々人が集まって、話し合って、それぞれの考えとか意見を昇華していった先にスクラムチームの強さがあるとして、出来上がるものはチームごとに全然違うんだな、という印象を持っています。よそのチームのホワイトボードを見るのは、よそのお家の晩ご飯を見るような、大体同じだけど全然違う感じがあります。

本書でも少し触れられていましたが、私はまだスクラムチームのメンバーが入れ替わることを経験していないのですが、同じチームでも中の人が変わるとまた少し形が変わるんだろうな、と考えています。(同時に、元々のメンバーの文化でごり押ししないように注意も必要)

最後に

スクラムは人間心理みたいなところも考えて作られている、という話を聞いたことがあります。(嘘だったらすみません)

スクラムをやっていると、メンバー間の対話も増えて、すごく人間味のある開発をしているな、と思うことが多いです。人月とかみたいなドライな開発じゃなくて、人間らしい開発というか。なので、スクラムすごく楽しいです。

プロジェクトによって向き・不向きはあるのかもしれないですが、個人的にはスクラムがもっと広まって、楽しい開発が増えていけば良いなーという気持ちが強いです。

スクラム実践入門 ── 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス (WEB+DB PRESS plus)

スクラム実践入門 ── 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス (WEB+DB PRESS plus)