人材開発研究大全 第22章越境学習 まとめ
人材開発研究大全 第11章の内容について読書メモです。
こちらの読書会に向けた事前のまとめになっています。 career-update-org.connpass.com
越境学習が求められる社会的背景
イノベーションが求められる
- イノベーションを起こすためには、「新たな起動の変更」が必要
- 「新たな起動の変更」のために、既存の価値観との矛盾や衝突を引き起こす覚悟が必要
- しかし、組織に慣れると組織への過剰適応や能動的惰性に陥り、最終的には「文化的無自覚性」の境地にまでいたることも
- 異なる価値観を持った他者と出会うことで、自分が普段前提としている価値観を意識化し、その価値観をゆさぶる契機となる
- これが従来の慣行軌道から離れるきっかけとなる
キャリアに関する考え方の変化
- 雇用の流動性が高まり、キャリアが「組織内部での出世」を必ずしも意味しなくなった
- 組織に依存したキャリアではなく、個人が自律的にキャリアをマネジメントすることが求められる
- 組織の外部にも目を向けなければ全体像がとらえられない
越境学習に関する研究
参加する人と目的
- 「研究開発職」「スタッフ職(広報、人事管理などの間接部門)」「営業職」「その他」で最も多いのが、「スタッフ職」
- 参加する理由は「自分の知識や技術の専門性を高めたいから」「新しいアイデアの着想を生み出したいから」「自分の仕事を見つめ直したいから」
- 不安や所属組織に対する不満は理由ではないという結果
成長に繋がるのか
- 成長実感が異なるか
- 異なる。勉強会参加者の方が成長実感が高い
- 組織に対する愛着が異なるか
- 社外に出ているからといって愛着がないわけではない
- 勉強会に参加する理由と成長実感について
- 明確な目的意識を持って参加している人の方が成長実感が高い
越境学習研究の今後
- 社外に出た個人が学んだことをどのように社内に還流するのか
- 勉強会だけではなく、プロボノなど多様な越境の仕方がある
- 越境学習の場をどうデザインしていくのか
- 例として大学授業に社会人が参加した事例を紹介
- 大学生との関わりを通じて、人に教えることの学びを深めたり、自分の仕事を振り返るきっかけになったりしている様子が見える
- 例として大学授業に社会人が参加した事例を紹介